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職員レポート

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厚労省の職員が、施策や取り組み、思いについて自分自身の言葉で伝えます。
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#厚労省

【レポ】「こども霞が関見学デー」こどもに届けたい、施策がある

はじめに こんにちは、カケル・プロジェクト(※)メンバーの小畑です。 霞が関の府省庁では、例年夏休み中に、「こども霞が関見学デー」というイベントを開催し、こどもが実際の庁舎で楽しく施策を学ぶ場を提供しています。ここ3年はコロナ禍で中止やオンライン開催となっていましたが、今年の8月2・3日、4年ぶりにリアル開催となりました! そんなこども霞が関見学デーの厚労省会場に、わが家のシャイボーイ2歳児&おっとりどっしり0歳児とお邪魔してきました。「未来を担うこどもたちに厚労省は施策

広報のプロ「コミュニケーション専門官」を募集

こちらの募集は終了しました。皆さま、ご応募ありがとうございました。 「広報改革」で特に注力しているところ皆さん、こんにちは。分かりやすい広報指導室(通称:分か室)の越水です。 私は2018年3月から2022年の6月まで厚労省に在席し、いったんこの場所を離れていましたが、縁あって昨年12月に厚労省へ復帰。 現在、広報改革を推進する広報チームの一員として各種広報支援を担当しています。 厚労省の広報改革については、厚労省サイトや別の記事に全体像を載せていますが、中でも特に注力

買い物を助ける便利な存在。だけじゃない!暮らしを豊かにする生協の “組合員活動” とは?【地域共生社会を考えるvol.5】

高校生への奨学金制度、こども宅食おすそわけ便への食品寄贈、多様な人が集まる居場所づくり…これらは実は、本日紹介する生協(=コープ)の取り組みの一部です。 皆さんは生協にどんなイメージをもっていますか? 生協とは「消費生活協同組合」の略で、数ある「協同組合」のうちの一つ。組合員(※1)が出資金を出し合い、協同で運営・利用する組織です。組合員の生活は地域と強い関わりがあることから、おなじみの宅配、店舗や共済、福祉などの事業だけではなく、組合員のよりよい暮らしのために「組合員活

居場所は失われやすい。だからこそ【地域共生社会を考えるvol.4】こども家庭庁インタビュー

長崎市にある、こころ未来高校で放課後に行われている校内居場所カフェ「ゆめカフェ」の取り組み。 学校はもちろん、こどもの支援をするNPO、住民の様々な困りごとを受け止め支援につなげる多機関型地域包括支援センターという福祉機関も関わっています。 「学校にカフェがあるってどういうこと?」 「学校と地域の団体がどうやって連携し、実施に至ったのか?」 「今どのような場になっているのか?」 カフェの立ち上げから現在の運営に関わっている皆様にインタビューしました。 では、そもそも居場

学校に、心の充電スポットを【地域共生社会を考えるvol.3】

授業が終わった後、生徒たちが向かうのは高校内の一角にもうけられた「ゆめカフェ」。スタッフとおしゃべりをしたり、カードゲームをしたり、おやつを食べたり、思い思いの時間を過ごします。 ここは、地域の団体によって運営される “校内居場所カフェ” です。生徒たちが気軽に立ち寄ってくつろげる場所を提供しています。生徒たちにとっては、教員以外の大人と出会う場、イベントを通して文化的な体験を得られる場となっており、オープンから5年経った今、学校になくてはならない存在となっています。 今

「明かりをともして、ここにいるよと伝えたい」。まちに明かりをともす酒屋イワタヤスタンド 社会福祉士×民生委員×保護司【地域共生社会を考えるvol.2(後編)】

岩田屋商店の3代目店主、岩田謙一さんと妻の舞さん。2022年11月に店舗を一新。酒屋に加え角打ち(※)「イワタヤスタンド」をオープンしました。※買ったお酒を店内で飲める酒屋のこと 実は、おふたりはともに社会福祉士の資格をもち、謙一さんは民生委員・児童委員(以下、民生委員)、舞さんは保護司という地域の福祉の担い手としても活躍しています。 【後編】では謙一さんが民生委員、舞さんが保護司として活動する理由、岩田屋が目指す未来について聞きました。 お二人が福祉の世界から飛び出し

「お酒を売るんじゃなくて “つながる酒屋” をつくろうと思いました」。まちに明かりをともす酒屋イワタヤスタンド 社会福祉士×民生委員×保護司【地域共生社会を考えるvol.2(前編)】

静かな住宅街の中に、オレンジ色の優しい明かりと、月と星のマークが目印の酒屋さんが見えてきました。軒下には、おなじみの瓶ビールケースの椅子に座って談笑する人たち。 店内がよく見える大きなガラス張りの扉の奥には、お酒を片手に立ち飲みしている人たちがいます。 「店の中が全部見えるようにしているんです。お客さんが歩いているスピードで中の様子をうかがえて、一瞬で判断できる。知っている人がいたら一緒に飲めるかな、みたいな。中の様子が分からなくてじっと見ていると、店員からも見られてそうで

「地域共生社会」とは村人Aが主役になる社会である【地域共生社会を考えるvol.1】

こんにちは。 社会・援護局 地域福祉課 地域共生社会推進室の宍倉と申します。 私は、約2年前に民間企業から厚労省に出向してきました。廃棄物のリサイクルや環境コンサルティング、循環型の地域づくりなどに取り組む会社で新規事業の開発をしていました。福祉っぽくなさそうな世界から、ご縁があり、「地域福祉課」にやってきました。 私が所属するのは、地域福祉課の中の「地域共生社会推進室」です。 この部署では、地域共生社会の実現に向けて、地域の皆さんが抱えるさまざまなニーズや困りごとに対し

なぜ厚労省に転職を? 入省1年目の中途採用者が本音で語り合ってみた!

本記事は、カケル・プロジェクトのメンバー池上、溝尾がお届けしています。   令和元年の厚生労働省改革若手チーム提言後、厚生労働省の経験者採用が大幅に拡充され、さまざまなバックグラウンドを持つ方々が厚労省へ入省されました。執筆者である私自身、コロナ禍の令和3年に厚労省に転職した中途採用組です。   今回は、中途採用の実態をお伝えしたいと、私自身が進行役となって、令和3年に入省した中途採用者による座談会(つまり同期座談会!)を開催。入省動機や今後の目標について語っていただきました

これからのダイバーシティ&インクルージョン。 障害者雇用に積極的に取り組む「もにす認定制度」について

インクルーシブな社会を作りたい!こんにちは。職業安定局障害者雇用対策課で「もにす認定制度」の担当をしています、入省3年目の石川と申します。 昨今、「ダイバーシティ」や「インクルージョン」といった言葉を耳にする機会も多くなりました。女性・障害者・高齢者・外国人など、多様な人材の社会参加がますます重要視されています。 私自身、大学院のゼミでは、障害者の教育や福祉などを学んできました。学生時代には、北海道浦河町にある精神障害などをかかえた当事者の地域コミュニティや、滋賀県東近江市