マガジンのカバー画像

とびラボ

13
「職員提案型」の研修制度とびラボの記事をご紹介します。
運営しているクリエイター

記事一覧

対話から始める休み方・働き方 デンマークの暮らし方

1月23日に開かれた、とびラボ企画「対話から始める休み方・働き方~デンマークの暮らし方」と題した勉強会では、日本からデンマークに移住して20年以上になる文化翻訳家のニールセン北村朋子さんが、「日本の労働時間は120年前のデンマークと同じ」という同国の暮らし方について講演しました。本勉強会に込めた企画提案者の思い、講演内容や職員との質疑応答、そこで得た職員の気づきなどを紹介します。 企画提案者の思い2019年4月の「働き方改革関連法」の施行後、日本人の働き方はかなり変わってき

HIVの過去40年と経験者の声から学ぶ病気と差別の歴史と正しい知識

2023年10月20日開催の「とびラボ企画。病気と差別の歴史と正しい知識」と題した勉強会では、日本で約40年前に感染者が現れたHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に対する誤解・偏見・差別の歴史を、感染者の方々を通して学びました。 企画提案者の思い  差別についてちょっとでも考えるきっかけになれば私が子どもの頃、HIVパニックが起き、その時の恐怖は今も鮮明に記憶に残っています。 あれから年月が経って、HIVについて聞くことはほとんどなくなりました。しかし、まったくなくなったわけでは

「農業×福祉」による多様な社会参加と役割づくり

昨年9・10月に、農福連携を推進する省庁である厚生労働省と農林水産省など4省庁の職員食堂やレストランを活用して「農福連携レストラン」を開催しました。昨年度に続き、2回目の開催となった本企画に込めた企画委員の思いや開催までの連携、そこで得た職員の気づきなどを紹介します。 「食」を通じて農福連携のさらなる推進へ(企画提案者の思い)農福連携は、一人ひとりの暮らしと生きがいや地域をともに創っていく社会をめざす「地域共生社会」に向けた取り組みの一つです。実際に、障害福祉分野で始まった

哲学対話をしよう 手を止めて、余白をつくって問い直す

10月19日に行われた、とびラボ企画「永井玲衣さんと『実践!哲学対話』」と題した勉強会。本勉強会に込めた企画委員の思いや講演内容、そこで得た職員の気づきなどを紹介します。 企画提案者の思い じっくりゆっくり大切なことを話し合うために現代は"VUCA※"と呼ばれ、「正解のない時代」といわれます。「常識」や「正解」が通用しなくなり、忙しく変化を求められています。その流れのなかで、厚生労働省でも変化や改革を迫られ、さまざまな業務に追われています。変化の求めに抗うように、業務量は増

たとえ加害者とされる人でも支援が必要とされるとき。紛争・テロ解決の現場から

昨年11月に行われた、とびラボ企画の「誰一人取り残さない、たとえ加害者とされる人であっても。深刻な問題解決の現場から」と題した勉強会。企画委員の思いや講演内容、質疑応答の様子とそこで得た職員の気づきを紹介します。 企画提案者の思い【講演】 主義主張を否定するのではなくまず受け止めること高校時代から「紛争解決」に強い志を持ち、現在、ケニアの若者過激化防止やソマリアのテロ組織投降兵支援に取り組む高橋さん。とびラボで自らの活動の本質を語ります。 組織下にいる一人ひとりにアプロー

「農業×福祉」の可能性を探る

昨年行われた「とびラボ企画〜農福連携レストラン〜」と題した勉強会。本勉強会に込めた企画委員の思いや勉強会の講演内容と、翌月に行われた農福連携レストランの様子を紹介します。 <企画提案者の思い>講演:「これまでの農福連携とこれからの農福連携」担い手不足の農業と職場・賃金不足の障害者福祉 障害者福祉の世界では就労継続支援事業所も徐々に増え、さらに企業に「障害者雇用」の枠ができるなど雇用の機会・場も増え、「働きたい」と希望する障害者も10年前に比べ多くなっています。 しかし、

離島医療の、いまとこれから

今年8月に行われた、「とびラボ企画〜離島医療のいまとこれから」と題した勉強会。本勉強会に込めた企画委員の思いや勉強会の講演内容、質疑応答の様子とそこでの職員の気づきを紹介します。 企画提案者の思いどんな場所でも必要な医療を受けられる体制づくりをめざして 誰もが希望する場所で長く暮らすことができる社会の実現をめざすうえで、医療は欠かすことのできないものであり、どのような場所においても必要な医療を受けられる体制づくりは、より一層高齢化の進むこれからの日本において、ますます重要

どんな性のあり方でも生きやすい社会へ。マイノリティの存在を踏まえた政策立案に向けて

昨年12月から行われた「とびラボ企画〜マイノリティの存在を踏まえた政策立案に向けて〜」と題した勉強会。本勉強会に込めた企画委員の思いや勉強会の講演内容、そこでの職員の気づきを紹介します。 とびラボとは?厚生労働省では、職員が今の担当分野にとらわれず、自分自身の関心で新しい出会いや学びを求めてチャレンジすることを応援する提案型研修・広報制度があり、通称「とびラボ」(とびだす“R”ラボ)と呼ばれています。これは、職員が関心のある政策分野に継続的にかかわることおよび厚生労働行政の

(発案者がもっと語ります!)とびラボ企画「女性に寄り添う、命に寄り添うことは」について

執筆者今回の記事の作成は、本とびラボ企画の企画者、高橋さんです。 高橋 淳(社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課障害児・発達障害者支援室 発達障害者支援係) とびラボとは?とびラボは、厚生労働省が実施する職員提案型研修・広報制度で、そこで学ぶ職員の姿をnoteや広報誌「厚生労働」で発信しています。 今回のとびラボ企画:「女性に寄り添う、いのちに寄り添うとは」についても、「厚生労働」5月号に掲載(noteではこちらにて紹介)していますが、紙幅の都合で語れなかった企画者と

「性のマイノリティ」を含め多様な人々が活躍できる社会の実現に向けて、まずは認知&理解から

「とびラボ」で学んだこと厚生労働省には、「とびラボ」(とびだす “R” ラボ)という、職員が自主的に研修を企画できる制度があります。職員の現在の所属・担当分野を超えた、新しい出会いや学びを応援する仕組みです。 「とびラボ」の活動報告は、noteにも記事掲載していきますが、今回の投稿は、「とびラボ」企画『「すべての」ひと、くらし、みらいのためにーマイノリティの存在を踏まえた政策立案に向けてー』で学んだことから派生した、スピンオフ企画です。 ※この「とびラボ」企画自体の活動報

女性が働きやすく、子育てしやすい社会をめざして。女性に寄り添う、命に寄り添うことは

今年2月に行われた、「とびラボ企画~女性に寄り添う、命に寄り添うことは~」と題した勉強会。本勉強会に込めた企画委員の思いや勉強会の講演内容、そこでの職員の気づきを紹介します。 とびラボとは?厚生労働省では、職員が今の担当分野にとらわれず、自分自身の関心で新しい出会いや学びを求めてチャレンジすることを応援する提案型研修・広報制度があり、通称「とびラボ」(とびだす“R”ラボ)と呼ばれています。これは、職員が関心のある政策分野に継続的にかかわることおよび厚生労働行政の政策分野にお

まちづくり系医師から学ぶ。人口減少・超高齢社会における「健康づくり」と「まちづくり」を考える

とびラボとは?厚生労働省では、職員が今の担当分野にとらわれず、自分自身の関心で新しい出会いや学びを求めてチャレンジすることを応援する提案型研修・広報制度があり、通称「とびラボ」(とびだす“R”ラボ)と呼ばれています。 これは、職員が関心のある政策分野に継続的にかかわること及び厚生労働行政の政策分野における現場の支援者、当事者等と出会い、現場での実践に関する学びを深めることを支援することで、職員の厚生労働行政に関連する幅広い実践的な知識の習得及び職務を行う意欲の向上を期待する

とびラボ初企画!患者の声から学ぶ。差別や無理解を乗り越え “病と向き合い、生きること” を知りたい

「とびだす“R”ラボ」の初企画職員が今の担当分野にとらわれず、自分自身の関心で新しい出会いや学びを求めてチャレンジすることを応援する「とびだす“R”ラボ(とびラボ)」プロジェクト。 今回は、とびラボとして初の企画となる「患者の声から学ぶ」を皆さまにご紹介します。 病気と差別の問題を、当事者の声を聞いて考えることを目的とした勉強会を開催。この勉強会に込めた企画委員の思いや当日の様子、そこでの職員の気づきを、広報誌「厚生労働」に掲載しました。そして、その記事についてはnoteで