学校に、心の充電スポットを【地域共生社会を考えるvol.3】
授業が終わった後、生徒たちが向かうのは高校内の一角にもうけられた「ゆめカフェ」。スタッフとおしゃべりをしたり、カードゲームをしたり、おやつを食べたり、思い思いの時間を過ごします。
ここは、地域の団体によって運営される “校内居場所カフェ” です。生徒たちが気軽に立ち寄ってくつろげる場所を提供しています。生徒たちにとっては、教員以外の大人と出会う場、イベントを通して文化的な体験を得られる場となっており、オープンから5年経った今、学校になくてはならない存在となっています。
今回取材をしたのは、長崎市にある通学スタイルが選べる通信制の私立高校「こころ未来高校」で月に2回、放課後に行われている校内居場所カフェ「ゆめカフェ」の取り組み。このカフェの運営には、学校はもちろん、こども支援を行うNPO、住民のさまざまな困りごとを受け止め、支援につなげる多機関型地域包括支援センターという福祉機関が関わっています。
「地域共生社会」なんて言われちゃうと、なんだか壮大で、雲をつかむ話のような気がします。でも実は私たちの周りには素敵な取り組みをしている方々がたくさんいて、その取り組みひとつひとつが重なっていくことが、「地域共生社会の実現」につながる一歩になるのでは?そんな発想で始めた、短期連載 “地域共生社会を考える” の第3回目。事例を通してご紹介していきます。
「学校にカフェがあるってどういうこと?」
「学校と地域の団体がどうやって連携し、実施に至ったのか?」
「今どのような場になっているのか?」
カフェの立ち上げから現在の運営まで関わっている皆さまに、厚生労働省・地域福祉課の山本、宍倉がインタビューしました。
はじまりは、“早く出会いたい”という思い
校内居場所カフェに取り組んだきっかけは、多機関型地域包括支援センターの平田さんが、 “社会から孤立している人たち”に早いタイミングで出会いたい、という思いをもったことでした。
「長崎市に、あらゆる世代・分野の困りごとを受け止める多機関型地域包括支援センター(以下、支援センター)が新設されたのは、2016年でした。職員は、それまで高齢者の方への支援に携わっていた者が多く、こども分野や障害分野の知識や支援経験がある者はあまりいませんでした。そんな中、いわゆるひきこもりに関する相談が増えてきて、何をどうしたら良いのかわからず行き詰まっていたのです」
支援センターができて半年あまり。相談を受け止める入り口の支援は手厚くなってきたものの、社会とつなげるきっかけをつくるような支援はまだまだこれからという頃です。平田さんは、既にひきこもり状態にある方への支援を考える一方で、孤立してからの支援では遅いのではないか?と思うようになりました。
「ないものねだりをしているな、と思うようになったんです。人の数だけ出口をつくることはなかなか難しい。もともと私は高齢者の介護予防の支援に携わっており、同じ発想で、ひきこもる前、問題が発生する前の早い段階で出会うことが大事なのではないかと思い至りました。ひきこもり状態になるタイミングはどこだろうと見ていくと、相談に至るずっと前、若い頃なんですね。
まだ年齢が若いうちに、なんとか自然な形で出会える方法がないか、孤立しないような仕組みがつくれないか…。最初は一人で悶々と考えていましたが、ここはプロに相談してみようと思い、不登校やひきこもりなど生きづらさを抱える方々を支援しているNPO法人 心澄(しんじょう)の宮本さんに相談してみました」
このとき、平田さんと宮本さんは出会って半年ほど。こども・若者支援の最前線を走る心澄に、支援センターの職員を派遣して研修を行っていた頃だそうです。
もともと色んな団体と連携して支援をしたかったので、平田さんから話をもらったときには一緒にやってみたいと思った、という宮本さん。ここで初めて、校内居場所カフェというアイデアが出てきました。
「最初、平田さんから提案いただいたのは20代くらいの若者への支援でしたが、それでは遅いと思いました。予防するためには、もっと早くに出会わなくてはいけない。そこで、すでに大阪の西成高校や、神奈川の田奈高校で実践されていた校内居場所カフェの取り組みを参考にしてみてはどうか、と提案したのです」
そこで、日頃から連携のあったこころ未来高校の学園長(当時は副校長)にもこの話をもちかけてみたところ、興味をもってもらえたそうです。
「こころ未来高校は、困りごとや生きづらさを抱えるこどもを丁寧にサポートしている素晴らしい学校」という宮本さん。心澄で支援しているこどもの中には、こころ未来高校への進学を希望する子も多いため、日頃から連携していたそうです。
今回の取材では、普段、校内居場所カフェの取り組みでは裏方に徹している学校の先生方にもお話を聞けました。
なぜ学園長は、校内居場所カフェの取り組みに共感したのでしょうか。
「学校の現場って安心・安全な場所をつくるために、基本的には外部の方を入れないようにしています。でも、こどもたちにとって何が一番重要なのかということを考えたとき、若いうちにたくさんの人に出会い、たくさんの選択肢があることを知り、自分が大人になったときにどうなりたいか夢を描くことがすごく大事だと思ったんです。だから、先生が運営するのではなく、外部の方が運営をすることで校外の方とも交流がもてる校内居場所カフェの取り組みは、とても魅力的に思えました」
ここから、学校・支援センター・心澄の三者での動きが一気に加速します。
校内に、先生以外の大人とつながる場所を。視察を経て準備段階へ
まずは、既に校内居場所カフェに取り組んでいる学校へ視察に行ったそうです。
「宮本さん、学園長、平田の3名で西成高校へ視察に行きました。まさか学園長まで一緒に来てくれると思っていなかったんですけど(笑)朝と昼とにオープンしていたカフェの様子を見学させてもらって、スタッフと意見交換をしました」
学園長は、カフェでのこどもたちの様子をこう振り返ります。
「趣味や特技を披露して輝いている子、その場でのんびりしている子と、みんな思い思いに過ごしていて、こどもたちの居場所になっているなと率直に思いました。学校での勉強を頑張った後にワンクッション置ける、休憩スポット・充電スポットになっているように感じたのです。うちの学校でもこんな風にできれば、と思いました」
とはいえ、教育現場では、外部の人を入れずに自分たちでなんとかしたいと抱え込んでしまう先生も少なくありません。でも、そういう先生も “生徒たちのために” という思いは変わらない。だからこそ、と学園長は話します。
「最初から全員が賛成していたわけではないと思いますが、“生徒たちのためにやってみる価値はあると思います” と話しました」
宮本さんも、視察を経て、校内居場所カフェに挑戦してみたいと改めて感じたそうです。
「心澄でも不登校やひきこもりのこどもの支援の一環で居場所づくりをしていることもあり、校内居場所カフェの実施内容はしっくりきて、この枠組みで進められそうだと腹落ちしました。
見学の中で印象的だったのは、スタッフが、先生ではない立場の大人として、こどもたちに思いやりをもって接していたこと。そういう大人とふれあえる場所を提供しているのだなと感じました。
例えば、訪れた生徒のことを何も否定しない。生徒の話を受け止めて、“いいじゃん” と聞きながら、やりとりする。それから学校の先生が立ち入らないこと。カフェの担当の先生が、終わった後にふらっとくるくらい。不登校になりそうな子、道を外れそうな子、教室の中に居場所がない子。さまざまな事情を抱えるこどもにとっての居場所になっていそうだなと感じました」
視察から半年ほどの期間に準備を進めて、2019年4月。
こころ未来高校の中に校内居場所カフェ「ゆめカフェ」をオープンしました。
カフェで提供するのは “体験”
オープン当初は、10畳ほどの小さめの教室を使って運営していたゆめカフェですが、今は壁がなくひらけた談話コーナーを使って運営しています。
「本当のカフェのような空間で過ごしてほしい」という先生方の思いのもと、校舎内でありながら壁紙や床材にもこだわった空間となっています。
現在、カフェのスタッフとして運営に携わっている心澄の儀間(ぎま)さんに日々の運営について教えてもらいました。
「通常は、おにぎりなど軽食の提供をしつつ、雑談をしたり、場を開いて自由に利用してもらっています」
生徒が来るきっかけのひとつは、校内の先生からの紹介。オープンから5年がたった今、先生たちの中にもゆめカフェの存在が浸透してきているそうです。
「例えば、1年生は校内見学ツアーの一環でゆめカフェに皆できてくれるようになりましたし、明日はゆめカフェの日だよ、と先生から聞いて初めて来る子もいます」
一度来てしまえば、その後は友達を誘ってきたり、一人で来たり、リピート率は高いそうです。また、いつも来ている子が来ないときは、“最近見かけないけど元気にしていますか?” とスタッフから先生に尋ねることもあります。
最近は、お弁当や水筒を持参してゆめカフェに来る子が増えて、飲食を楽しむという目的だけではなく足を運んでくれる生徒さんも多いのでは、と儀間さんは話します。
「もちろん、出したものはいっぱい食べてくれるんですけど(笑)ゆめカフェで何か食べるというより、人との関わりや、この場を必要としている子のほうが多いんじゃないかなと思います」
カフェの開催日のうち、年に何回かはイベントを開くそうです。
例えば、浴衣パーティー。運営側で浴衣を準備して、生徒さんに好きなものを選んでもらって、着付けをして、写真を撮ったり、カフェで過ごしたり。ほかに、たこやきパーティーをやったり、ハロウィンイベントではコスプレして一緒に写真を撮ったりと、生徒が楽しめる企画をしています。
ここ数年はコロナの影響でイベントがなかなか開催できない日も続きましたが、カフェの参加者は年々増えてきました。オープン当初は10名ほどの来訪者だったところから、今では通常の日でも20名以上、イベント時は40名以上の生徒さんが訪れ、広いロビーに人が溢れるくらい賑わうそうです。
カフェ運営の心強い協力者である、こころ未来高校のスクールソーシャルワーカー(※)の先生も、こうした体験の機会は重要だと話します。
※スクールソーシャルワーカー(SSW):児童・生徒の問題に対し、保護者や教員と協力しながら問題の解決を図る福祉の専門職
「カフェが始まって数年がたち、生徒たちの利用が定着してきているように感じます。先生以外の大人と一緒に何かをするとか、学校で授業以外の体験をするのが大事だなと思うのです。浴衣を着たり、おにぎりを一緒につくったり、さまざまな事情によって、そういう経験が得られにくいお家もあります。ゆめカフェに参加することで、生徒たちが人と話す機会、体験の機会が増えているのではないかなと感じます」
学園長も、カフェはこどもたちが学校に来るモチベーションにつながっているように感じているそうです。
「“今日はゆめカフェがあるからがんばろう” と楽しみにしている子は多いと思います。例えば、かつて不登校を経験して、今がんばって学校に来てくれているこどもたちもいます。そういう子たちのモチベーションのひとつになっているのが、ゆめカフェではないかと思っています」
大人だって、だめな部分があっていい
生徒さんは、決して悩みを相談したいという明確な目的をもってゆめカフェに来るわけではありません。
「これまで相談支援に従事してきたので、気になる発言があるとついつい、話を引き出したくなってしまいます」と話すのは、平田さんと同じ支援センターの職員であり、現在、儀間さんとともにゆめカフェのスタッフとして運営に携わっている山岡さん。
「一般的な相談支援では気になったことがあると、それはいつ?とか、誰と?とか聞きたくなりますけど、カフェではできるだけしないようにしています。これは聞いてもいいかな、とか、言葉ひとつひとつに気をつけています」
無理に相談を促すのではなく、まずは “次も来てもらう” ために、山岡さんは声のかけ方を工夫しているそうです。
「久しぶりねとか、あなたのことを覚えているよ、会えてうれしいよ、ということを伝えるようにしています。それで次も行ってみようかなぁと思ってくれると嬉しいです。関係性をつくるということが次につながるのかなぁと思います」
同じくカフェのスタッフである儀間さんは、“自己開示” をすることを心がけているそうです。
「あえて自分が苦手なことや不得意なことを話すようにしています。大人にもだめな部分や苦手なことがあっていいし、もちろんあなたにもあってもいい。そんなときは苦手なことをフォローしてくれる人がきっといるということや、私もあなたたちのことを頼りにしている、ということを日頃から伝えています。
実際、生徒たちに助けてもらうことが多いんです。ほかにもこどもたちが興味のありそうなことは、日頃から見たり聞いたりするように心がけていますし、こどもたちから教えてもらいます。こどもたちを先生と捉えている感じですね」
また、カフェのスタッフは「こころ未来高校の先生方が、とても上手に生徒とコミュニケーションをとってくださる」と口をそろえます。
何か悩み事を相談されたときに、「先生に話してもいい?」と聞くと、了承してくれる生徒が多いと言います。それは、先生方が日頃の関係づくりをしているからこそ。
スクールソーシャルワーカーが一番大変だけれども、としつつ学園長はこう言います。
「ほかの先生たちと常に共有しているのは、先生という立場ではなく大人として、こどもたちとどう接するか、ということ。例えば、私たちが教員になりたいと思ったのも、良い教員と出会ってそこに憧れをもったから。教員に限らずいろんな大人と出会って、この人みたいになりたいと思ってもらったり、こんなに温かい人たちがいる社会が待っているんだよ、ということを見せてあげたい。先生というより、こどもに影響を与える大人としてどうあるべきかが大事だと常に伝えています。」
スクールソーシャルワーカーの先生もこう続けます。
「学校に勤めているので先生と呼ばれているけど、専門は福祉なので、そもそも先生と呼ばれることには抵抗がありました。だからこそ、偉い人とか、何かを教えてくれる人という印象を与えたくないと思っています。心がけているのは、小さい話を聞くこと。こどもたちより長く生きているから、そんなの大丈夫だよ、当然だよと思うことってやっぱりあるんです。でも、自分の考えを押しつけない。彼ら、彼女らの今のしんどさに寄り添って、話を聞こうと努力しています」
こうしたカフェのスタッフや先生方の努力のもと、皆にとって居心地の良い場所をつくりながら、一方で、悩みを相談したいこどもたちをキャッチできる、いくつかのポイントがあるそうです。
「片付けをする最後の時間まで残っている生徒さんは、ちょっと悩みを抱えていたり、何かスタッフに話したいことがあったり、ということがあります。これは立ち上げ当初から期待していたことです。人がたくさんいるときは話しにくくても、皆が帰った後ならゆめカフェのスタッフと個別に話せる時間がつくれます」と宮本さん。
逆に、先生から生徒をつないでもらうこともある、と儀間さんは話します。
「先生の紹介で、学校に来ることはできるけど教室に入れない、といった生徒さんがカフェの準備の手伝いに来てくれることがあります。一緒に準備しながら、とか、片付けをしながら雑談の中でちょっとした悩みを聞いたりします。ここは、そうやってつながったり、個別の話を聞いたりする場という意味合いもあると思っています」
これからは”生徒発“の文化を育みたい
カフェには、生徒主体で素敵な文化が育まれつつあるそうです。
「今年の3年生は、1年生の頃からゆめカフェに来てくれていた子たちです。慣れていることもあり1・2年生の子たちに対する心配りをしてくれるようになりました。こちらから何かお願いしているのではなく、自発的に、提供する側に回ろうとしてくれているのを感じます」と儀間さん。
例えば、カフェが盛況で満席のときには、3年生が席を詰めて座って、“ここどうぞ”、と1年生に声をかけたり、カフェの使い方を伝えたりと、気にかけてくれるそうです。
「普段から助けてもらうことが多いんです。手伝ってもらうことがたくさんあるので、自然と運営する側に回るような動きをしてくれているのだと思います。今の3年生がそういう文化を生み出してくれているから、他の学年の子たちにも、学年が上がったら声かけする側になって後輩を手助けしてあげるような仕組みを意識的につくっていけるといいなぁと考えています」
また、在学中にカフェに通ってくれていた子に、高校を卒業してからも手伝いに来てもらうなど、ゆるやかにつながる場所としても活用できるかも、という期待もあるそうです。
「それから、今はただお客さんとしてきているこどもたちが、役割をもって活躍できる場所にできるといいなと思います。これまでのイベントは、運営スタッフで企画していたので、こどもたち自身がどういうイベントを希望しているのか聞く機会をあまりつくれていなかったんです。生徒自身がどういうことをしたいのか聞きとりをして、反映していけたらと思っています」
チームでこどもたちを支えるしくみとして
こどもたちの居場所として手応えを感じる一方で、今後の課題としては、卒業後のフォローがまだまだできていないという宮本さん。在学中に相談につながらない場合、その後のサポートがしづらいことが難しいところだそうです。
一方で、学校の先生からは、ゆめカフェで築いた関係は、将来の財産になるかもしれないという話もありました。
「もしかしたら、ゆめカフェという“引き出し”をもっておくことで、卒業してから困ったときにその引き出しをぱっと開けてくれるかもしれない。学校単体ではなく、地域社会がひとつになってこどもたちを支えていく、良いモデルになれば良いなと思っています」
福祉の現場からは、学校との連携が難しいという話を度々聞きます。
“福祉サイドとしてはもっと頼ってほしいという思いがあるものの、少ない教員が多くの業務を担う中で外部と連携する余裕もないのではないか” という声に、学園長は、「本当は関わりを持った方が学校側も楽になると思うのだけど。最初の一歩が難しいのかもしれない」と言います。
「学校だけでできることには限界があるので、チームでこどもたちを支えていきたいと思っています。地域の色んな団体と連携をとることで、学校だけではできないことを補っていただき、私たちも教育活動をより充実させていく。そんな発想で、特に壁を感じることなく、今回の取り組みに至りました。今後も色んな人との交流を生み出せると良いなと思っています」
居場所づくり等の連携に向けて、他の学校ともやりとりを始めているという支援センターの平田さんもこう続けます。
「今、少しずつほかの学校との取り組みを進める中で、福祉に頼ってもいいんだと思ってもらえるようになっているような気がしています。少しずつやっていこうと思っています」
支援は、ずっと続いていくもの
校内居場所カフェの取り組みのきっかけは、支援センターでもっていた「年齢が若いうちに自然な形で出会い、孤立しないような仕組みをつくりたい」という課題感でした。
実際に、ゆめカフェをきっかけに、学校・支援センター・心澄の連携がしやすくなり、支援が必要な世帯に対して多方面からのアプローチが可能になったケースもあったそうです。今でも、継続してつながり、支援を続けています。
5年のカフェ運営を経て、今、平田さんはどう感じているのでしょうか。
「最初は、予防という観点で “早く出会いたい” と思っていましたが、今イメージしているのは、予防というより、支援は断続的に続いていくものだということ。“ここでこれをやったからあとはうまくいく” というものではなくて、支援が途切れないようにつながり続けることが大切なのかなぁと思っています。実は、カフェの取り組みって最初は組織内でも賛否両論あったんです。でも、当事者と出会うきっかけになっているので、やってよかったなと思っています。
これから先、こころ未来高校の校内居場所カフェをパイロットとして、色んな学校に広められたらいいなと思っています。課題は、資金やマンパワーの面。色んな人と交流できる場所を、学校に限らず、どうつくっていけば、広がり、継続できるのか。色んな方法を試していこうと思っています」
“孤立する前の早い段階で出会いたい“ という支援者の思いと、”多様な大人と出会って人生の選択肢を増やしてほしい“ という学校側の思いが重なって生まれた校内居場所カフェの取り組み。たくさんの手でこどもたちを支える仕組みづくりが進んでいます。
■本取材をふまえて、2023年4月に新設されたこども家庭庁の ”居場所づくり専門官“ に、こどもの居場所についてインタビューした記事は近日公開予定。
■noteの連載「地域共生を考える」