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お酒や薬(クスリ)、ギャンブルが止められないで悩んでいるあなたへ~こころの宅配便、第6便~

「今日はここまでにしようと思っていても、つい飲み過ぎてしまう」
「最初は楽しかったギャンブルが、いつの間にか借金返済が目的になっている」
「薬(クスリ)を使うと気分が楽になるけど、使わないとしんどい」
 
このような状態で苦しんでいませんか?これらは、依存症の症状かもしれません。
依存症は、病気であることが、自分にも家族にもわかりにくい病気です。
止めたり減らしたりしたくても、自分の力ではコントロールできなくなる病気ですが、治療や支援によって回復が期待できます。
 
一人で悩まずに、諦めないで、相談窓口(お住まいの地域の精神保健福祉センターや医療機関、自助グループなど)に相談してみましょう。自助グループでは、同じ病気から回復している大勢の人達に出会えます。相談窓口では、あなたが扉をたたいてくれるのをいつでも待っています。
(松下幸生、精神科医・国立病院機構久里浜医療センター)

「精神作用物質使用による精神及び行動の障害」の患者数(アルコール依存症や薬物依存症などが含まれます)
出典:厚生労働省「患者調査」(H29年までとR2年からは統計手法が異なります。また、H23年は宮城県の石巻医療圏、気仙沼医療圏及び福島県を除いた数値です。)

依存症は本人の意志の強弱や性格の問題でなるわけでなく、依存する物質や行為を使用したことがあれば誰でもなる可能性がありますが、適切な相談や治療により、自分らしい日常生活を取り戻すことができます。

また、毎年11月10日から16日はアルコール関連問題啓発週間です。令和4年度のアルコール関連問題啓発週間のポスターのテーマは「女性と飲酒」としています。アルコール健康障害対策推進基本計画(第2期)では女性の飲酒問題に関する総合的な取組が求められています。
女性の飲酒について考える上で、まずは、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を知っていただきたいと考えています。

厚生労働省では、精神障害を有する方やメンタルヘルス上の課題を抱えている方を含め、誰もが安心して自分らしく暮らせる社会になるよう取り組みを進めています。そして、自分のこころを大切にできるような、こころの不調があるときに安心して相談できるような、さらに、周りの人にこころの不調があるときに、自然にあたたかく接することができるような、そんなつながりのある社会を目指しています。そのためには、こころの不調や病気について、実際にそうなったときに感じる気持ちも含めて、理解を広げていくことも大切です。
こうした取り組みの一環として、「こころの困りごと」を抱えている方に向けた専門家からの言葉をお届けする企画を始めています

第6便は、精神科医の松下幸生さんからいただいた、こころの困りごとを抱えておられる方に伝えたい言葉をお届けしました。 

松下先生には、広報誌「厚生労働」9月号で「依存症」について詳しく解説いただいていますので、ぜひご覧ください。また、「依存症」の症状や治療などについては、「依存症の理解を深めるための普及啓発事業WEBサイト」などでも分かりやすくご紹介しています。

アルコール関連問題啓発週間(11月10日から11月16日)

依存症の理解を深めるための普及啓発事業WEBサイト
厚生労働省の目指している依存症対策について、情報を発信しています。依存症に関する相談先も掲載しています。

みんなのメンタルヘルス総合サイト(相談先について)
こころの健康や医療について、全国にある保健所や保健センター、精神保健福祉センターにて、幅広く相談を受けつけています。

世界メンタルヘルスデーJAPAN特設サイト

毎年10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。日本では、2019年(令和元)年にシンポジウムを開催し、2020(令和2)年からイベントの開催やメッセージの掲載をしています。

世界メンタルヘルスデーJAPAN2022のイベント
第1部では田中ウルヴェ京さん、廣瀬俊朗さん、萩野公介さん、大山加奈さんらトップアスリートの皆さんの対談を配信しています。
また、第2部では、実際に精神疾患を経験している方々による体験談を交えたお話しを配信しています。


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