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「今、何してたんだっけ?」と思うこと、ありませんか?~こころの宅配便、第10便~

一時的に記憶を失うような状態、実は「てんかん」という脳の病気の可能性があります。
脳の病気といっても心配しなくて大丈夫です。
お薬で治療をすると、このようなてんかんの症状は治まることが多いのです。

実は、犬などのペットにも、てんかん発作はおきます。
つまり、脳のある生物には共通の、普遍的な病気です。

人の場合は100人に1人のよくある病気です。
若い人だけでなく、高齢になってから、この病気になる人も多いのです。
発作はお薬で止められることが多いので、病院に行くのを迷っている方は、まずはお医者さんに相談してみてください。
また、治療しながら、いろいろな職業に就けます。
例えば医療関係ならば、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師などにもなれます。

子どもなら小児科、大人なら脳神経内科、精神科、脳神経外科で、お薬のことも含めて、きっと様々な相談にのってもらえます。

(渡辺雅子、精神科医・新宿神経クリニック)


てんかんを有する方のうち、医療機関を受診している方の年齢階級別割合(令和2年)
出典:厚生労働省「患者調査」より作成


てんかんは、様々な原因によってもたらされる脳の疾患であり、神経細胞の電気的な乱れ(てんかん発作)により、意識の消失や全身の硬直、ガクガクとした全身のけいれん、身体を一瞬ビクッとさせるといった様々な症状が生じ、幅広い年齢層の方々が診断・治療されています。

厚生労働省では、精神障害を有する方やメンタルヘルス上の課題を抱えている方を含め、誰もが安心して自分らしく暮らせる社会になるよう取り組みを進めています。そして、自分のこころを大切にできるような、こころの不調があるときに安心して相談できるような、さらに、周りの人にこころの不調があるときに、自然にあたたかく接することができるような、そんなつながりのある社会を目指しています。そのためには、こころの不調や病気について、実際にそうなったときに感じる気持ちも含めて、理解を広げていくことも大切です。

こうした取り組みの一環として、「こころの困りごと」を抱えている方に向けた専門家からの言葉をお届けしています

第10便は、精神科医の渡辺雅子さんからいただいた、こころの困りごとを抱えておられる方に伝えたい言葉をお届けしました。

渡辺先生には、広報誌「厚生労働」1月号で「てんかん」について詳しく解説いただいていますので、ぜひ併せてご覧ください。また、「てんかん」の症状や治療等については、「みんなのメンタルヘルス総合サイト」でも分かりやすくご紹介しています。

・みんなのメンタルヘルス総合サイト(「てんかん」について)


・てんかん全国支援センター
てんかん治療や相談支援、普及活動などのほか、全国の支援拠点病院から集積したデータの分析・評価、地域連携や支援体制のモデルの研究・開発、全国てんかん対策連絡協議会の設置などを行なっています。


・みんなのメンタルヘルス総合サイト(相談先について)

こころの健康や医療について、全国にある保健所や保健センター、精神保健福祉センターにて、幅広く相談を受けつけています。


みんなにも読んでほしいですか?

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